残骸

映えない人生

煙たgirlは初体験

 

初体験。シーシャを 吸ってきた。

 

 

シーシャというと私のイメージではややパリピな人種がクラブなどを抜け、一旦休む為にぷかぷかと煙を出しながら「ファーキマッてきたわあ」などと言いながら今夜持ち帰る女を選定するような場所だと思い込んでいた。

なんならマジでヤバい薬とか売りつけられて、刺青の入った男たちにマワされる想像までしていた。

 

 

結論から言うと全然そんなことなかった。

というかそんなわけがないだろう。

誰だそんな事を考えた奴は。

 

 

 

とはいえ、タバコっぽいのかなと思っていたのでやや抵抗感があって今まで触れずにいた。セルフプロデュース上に「喫煙」のステータスは全く必要ないと思っている。私からヤニの匂いはさせてはいけない。

 

しかしこの日は好奇心が勝った。

そして我々の「お腹はいっぱいだがまだ喋りたい」というニーズに丁度フィットしたのがシーシャだったのである。

 

 

店内は薄暗く、やや怪しかったが友達がいたので安心できた。1人なら多分軽くチビっていただろう。本当に店の奥からよくわからない黒人男性が出てこないか心配になっていたと思う。

 

木のテーブルと、ソファがずらりと並んでおり、雰囲気はどことなくムーディーであった。インテリアの植物たちが何かを思い出させる。

 

そう、

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ、バリアンだな。

 

 

 

 

 

 

と私は思った。

 

 

 

まあバリアンで吸うものと言ったら1つおっとしまったまた息を吐くように下ネタを口走ってしまった。今回の記事は全年齢向けを心掛けている。

 

 

そんな既視感もあって、私はリラックスする事が出来た。

 

 

そしてシーシャは味が選べるので、友達にメニュー表を見せてもらい、わくわくしながら選んだ。私はてっきり1人1つずつ来るものだとばかり思っていたが、2人で1つのものを吸うようだ。

 

 

 

なんだか魔女の使う道具のようなモノが運ばれてきたので私のわくわく感は最高潮。

 

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最初に友人に吸ってもらった。

上手いというか似合うというか様になりすぎている。めちゃくちゃカッコいい。絶対に私もカッコよく吸いたい。煙に巻かれるイイ女っぽくなりたい。

 

 

 

 

 

 

が、シーシャ初心者の私の姿がこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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なんたる吹奏楽部。

エーデルワイスの演奏中かと思わせるほどの指使い。

 

 

ちくしょう。最初からカッコいい吸い方は出来ないようだ。私が甘かった。タバコも吸ったことがない女にはややハードだった。

しかし諦めてはいけない。諦めたらそこで試合終了だとナントカ先生も言っていただろう。ちなみにスラムダンクは1ページも読んだことがない。

 

 

どうしてもシーシャをカッコ良く吸いたい私。

友人から様々な指摘をもらう。

 

 

「ちょっと姿勢が良すぎる」

「片手で持って」

「力が入りすぎ」

 

 

 

 

 

 

………

 

 

かつてこんなにシーシャをカッコ良く吸う事に対し、熱を注いだ者がいただろうか。

 

 

 

しかしそんな甲斐もあり、出来上がった作品はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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なんということでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

この気怠げな佇まい、煙に抱かれ視線を落とすアンニュイな表情……我ながら完璧である。完璧に、シーシャに慣れている女の姿。これを撮る前、「ちょっと気持ち作るわ」と言ってシチュエーションまで想像しただけのことはある。私の中で思い描いたシチュエーションは、

 

自由奔放な女。次々と男を弄び、この夜もベッドで事を済ませた後、タバコをふかせながら言うのだ。

 

「もう帰っていいわよ」。

 

 

 

確実に現実世界の私では有り得ないシチュエーション。なんなら逆ならもう少しコミカルなテンションで「よし、帰るか!」と言われた事ならある。よし、じゃねえよ何もよろしくはない。

 

しかしこの「気持ちを作る」作戦は成功を収めた。私は女優になれるかもしれないとすら思った。いや、AVの方ではない。

 

 

これを撮るのに何テイクしたことか。しつこく付き合ってくれた友人には感謝を述べる。ここまでの作品が出来たとなるとスカートの裏地が見えてしまっていることも気にならないだろう。どうか気にしないでくれ。

 

 

そんなわけで、この日。

そう、この日は何と 7月23日 。

 

 

毎年言っているような気がするが、この日はナツミの日である。毎年「今日は何の日だ?」と言っていると思う。来年も恐らく言うので覚えていてほしい。しかし同様に、3月10日に「今日は何の日だ?」と聞かれたら絶対に「サトウの日!」と答えてはならない。そんなことを言い出したら顔面グーパンと同じ勢いで「the GazettEの結成日だろうが!!!!!!」と言わなくてはならなくなる。これは引っ掛け問題だがサトウという苗字なんかよりずっと大事な日なので仕方ない。

 

 

…というわけで、ナツミの日に初体験が出来たということなのだ。しかしそれだけではない。

 

 

 

ナツミの日 に 初体験 することを念頭に置き、初シーシャのフレーバーとして私が選んだのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チェリーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログにする気満々だった。こういうところで日常から伏線回収に余念がない私を褒めてほしい。

 

チェリーの味は甘くて美味しかった。

いつかまたこの場所で君と巡り会いたい。