残骸

映えない人生

決意表明

 

変な時間に起きてしまった…… 

なんだかすごく眠くて眠くて、本も読めずに吸い込まれるように寝てしまったけど寝るのが早すぎたのかな

 

 

 

 

 

 

 

 

そして突然ですが、私一人暮らしをしようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、3年前にもしようとしたんだけど、その時好きな男に「え、実家にいられるなら絶対出ないほうがいいよ」と言われ、普通に「そうか!」となってやめた。(意志弱)

でも今回はもう親にも話した。

すっっっごく色々不安だけど、多分考えるよりもやってしまった方がいいなと。今あれこれ考えたところで、考えてもみなかったことに悩むかもしれないし(笑)というかそういうことの方がずっと多いんだと思う。

 

…多分めちゃくちゃ聞かれるので書いておきますね。「今のタイミングで一人暮らし?同棲じゃないの?」と。笑

 

私も実際、いけるのならもう一人暮らしすることなく実家から嫁にいきたいなと思ってはいたんです。その方が貯金は出来るだろうし。だがしかし、私は今、「生活」のスキルがほぼゼロの状態。

一人で暮らしたこともない人が、誰かと一緒に暮らしたところで、自分の出来なささに勝手に落ち込んでネガティブモードを発動する未来が手に取るようにわかる…  なら一回やってみるか、と。

 

なので別に一人で生きていく為のスタンバイとかじゃないです 私の気持ち的には(笑)

むしろ呆れられたくないし人間力つけとこ…みたいな。

 

どうなっても今後マイナスには働かないかなと。人生経験だよね。

私は自分でも自覚あるんだけど、今までの人生、特に不自由なくなかなかの温室育ちでやってきたと思う。生活に苦労とかしたことないし、一人で生きていくとどのくらいお金が掛かるかとかもこの年で知らないんだよね。

 

 

 

それから、何か打ち込める事がずっと欲しいなって思ってたんだけど、私ってやっぱりどうしてもどう考えても人生に大きな目標や、どうしてもやりたい仕事とかがなくて。

それまでの人生も今も、私のしたい事って「好きな人と生きること」しかなかったの。これを言ったらつまらない人間と思われるかもしれないなと、恥ずかしくて言えなかった(笑)

でも本当にそれしかなかった。

 

そして今まで私が好きになってきた人って

「好きでいる事」は出来ても、実際「今後の人生も一緒にいる」ということはかなり非現実的だったんだよね。正直、今の彼氏にとっては私が「非現実的な相手」なのかもしれないと思ったんだけど(笑)でも諦めないでいてくれているような気がするので、私も努力しようと。

そしたら「好きな人と生きる」ということは、そこにあるのは「生活」だなと思ったの。愛とか恋とかとりあえず置いといて、生活 だなって。でもそのスキルがないのよ。これは問題じゃない?理想実現の為の経験値がないから。

 

 

それに多分、私実家で悠々自適な生活をしているからこそつまらない事が気になったりしてるんじゃないかな…と思った。

他に悩む事がないんだよ多分。あ、待ってこれ前に好きな人が言ってた気がする(笑)実は悩みたいんだよ、それがなくなると悩む事がなくなるから困るという意識が働いているとかそんな内容だった気がする…

 

脱線してしまった。

でも多分そうで、要は暇だしめちゃくちゃ生活に余裕があるからこそ、言われてもない事が気になったり一挙一動に悲しくなったりしてるんだなって。

 

やりたい仕事とかもないし、いや、やってみたいことはあってもそれをするのには人生どこからやり直さなきゃなんないのよ(笑)っていうレベルだし、今の仕事なくしてもやりたいか?と聞かれるとそうでもないので

 

とりあえず一生懸命 生活 してみることにします。なんかめちゃくちゃブログのネタも出来そうだし(ブログ脳)

 

 

 

ざっと書くとそんな感じ。

何故、今?と思われると思ったから先に書いておいたよ(笑)

 

 

一人暮らしした暁には多分最初めちゃくちゃさみしいと思うから、何をしでかすかわからないスリルがありますな 自分でも未知数

 

思い立ったらすぐやりたい派なので、早く物件見にいきたいです。スーモって可愛いよね。

内容は特にない

 

 

今日という日

 

 

  • 職場の人のお誕生日だったのでケーキを差し入れた うまい
  • 突然やってきた生理しんどい
  • 仕事中、ふと思い立ちAmazonで本を買う
  • 忙しいわけでもなく、とんでもなく暇なわけでもなくちょうど良かった
  • でも仕事はもう少し忙しくてもいいのかなと思いはじめる
  • 今とにかく何か打ち込めることが欲しい
  • 死ぬまでにやりたい事100を作りたい
  • 今日のマイフェイバリットソングはアーバンギャルドの「ラブレター燃ゆ」
  • お風呂に入りながら姉とLINE 爆笑
  • なつきと甘いもの食べに行く計画を立てる
  • 寝る前に本を読む
  • 今日のブログのアクセス数が良いけど多分誰か一気に読んだだろ、と思っている

 

 

先日プロダクションのマネージャーからランチに誘われたけど断って、しかも明らかに気まずそうになったのでこっちが気まずい。出来るだけ気まずくないように返事をしたつもりだったがダメだった。というかどうして行くと思った?

今日も来なかった。明日も来ないといい。もう別の場所で受けてくれ。

 

 

愛想良くしすぎるのも問題だなと思う。

でも私から愛想を取ったらほぼ何も残らない。

 

 

 

 

最近ゲリラ豪雨が多いけど、ゲリラ豪雨だと少しわくわくするの私だけかな。害は被りたくないのだけど、なぜか高揚する。まあ私ってゲリラ豪雨みたいなところあるしね。ごめん今のは私にもよくわからない。

 

 

 

 

 

しばらく旅に出たいな

絶対今言うことじゃないけど

 

 

幼少期の憂鬱

最近よく思う。

 

《大人になって本当によかった。》

 

学生時代は学生時代の楽しさがあるし、それはもう大人になってからでは一生手に入ることはないかけがえのないものだ。青春の楽しさを知らぬまま、大人になることは不可能だと思っている。が、それでもやはり「大人」は最高だなと思う。私は大人になってからの人生が楽しい。

 

ついこの間、漫画を大人買いした。番外編?も含め20巻まである。ちまちま揃えることは一切考えずに、バン!とAmazonで一気に購入した。買って持ち帰るというのは荷物になるし、その時間が本当に苦痛だ。そして更に今、この暑い時期。何冊もの漫画を持ち帰るだなんて相当ハードな罰ゲームだ。その煩わしさを指先だけで解消できる通販の大人買い。素晴らしい。私は冷房の効いた部屋で待っているだけ。しかも最初から最後まで一気に物語を駆け抜けられる。いい事しかない。ありがとうAmazon

 

私が大人になって本当に良かったと思う理由はそれだけではない。

 

 

学生時代、主に小学生の時に抱えていた憂鬱がある。それは休み時間、「外で遊ぼう」と友達から誘われる事だった。

私は外遊びが嫌いな女児であった。出来ることなら教室の中でお絵描きをしたり、あやとりをやっていたかった。地味だろうが暗かろうが、私にはそれが幸せな休み時間の過ごし方だったのだ。しかし小学生の私は誘われたら断る事も出来なかった。断ったらもう二度と遊んでもらえないかもしれないと思っていたからだ。

 

 

ここで、外遊びの中でも特に嫌いだった遊びを紹介したい。

 

まずは追いかけっこ系のもの。どろけい、色鬼、氷鬼、高鬼…  なんでもいい。とにかく追い回されるのが嫌いだ。どろけいで警察をやるのであれば完全に泥棒を追いかけるフリをしてサボっていたいタイプの警官だった。なので私はいつも警察を所望していたが、運悪く泥棒になるとそれはそれは憂鬱だった。一体何の罪で追われているというのだ。悪いことなど何もしていない。まあ一旦捕まったらあとは楽が出来るので、テキトーに逃げてから捕まってしまえばいい。あとは牢屋の中でサボっていよう。私はそういう考えの泥棒だったが、「他の泥棒がタッチすると牢屋から出られる」という謎ルールのせいで吸いたくもないシャバの空気を再び味わう事になる。放っておいてくれ。また警察に追われて汗をかきながら逃げ回る運命が待っているのなら、私は大人しく捕まっていたい。そもそもタッチしたら出られる牢屋とは何なのだ。どんなセキュリティだ。ロケット団バイキンマンですらびっくりするほどの詰めの甘さ。ガバガバの牢屋をまず改良しろ。話はそれからだ。

色鬼、高鬼、氷鬼、このあたりも何も面白さを見出さずに私の幼少期は終わった。そもそも足が遅いので、走る系は圧倒的に不利なのだ。

 

 

次にドッヂボール。

これについてはよく考えてみてほしい。

「わざわざ人にボールを当てる」こんなに底意地の悪いゲームがあるだろうか。ドッヂボールはいじめを助長していると言っても過言ではないだろう。私は何であれボールが自分に向かってくるという状況がとにかく怖かった。バスケでもどうか自分にボールが回ってきませんようにと祈っていた。パスされたらすぐにパスする事しか出来ない。もはやそれはパスではなく爆弾をなすりつけているのと同じ感覚だ。

 

ドッヂボール用のボールは主に2つある。フカフカのポヨポヨの、速度はあまり出ないタイプのボールと 堅めでポヨポヨボールよりひと回り小さい、投げ方によっては殺人的スピードの出るアイツだ。

私はポヨポヨボールの時はいくらか心穏やかにドッヂボールに参加できたのだが、やはり運動の出来る奴はどうしてもアイツの方を使いたがる。己のボールのスピードを披露する為だ。こちらはただの被害者の会である。はた迷惑な話だ。

 

「ボールが向かってくる」ということに恐怖を感じていた私は、外野が大好きだった。外からのほほんと中にいる人間にボールを投げられる。自分の非力さを十分に理解していた私は、自ら積極的に中にいる敵にボールを当てにいくようなことはしない。私の投げたボールに当たるのなんて、せいぜいカタ×ムリくらいだろう。なので外野になっても、敵の陣地のその奥にいる中の味方たちにやさし〜くパスを出していた。ドッヂボールにおいて外野というのは神の領域。私はずっとここにいたかった。

だがドッヂボールにも謎ルールが存在する。「外野は途中で中に入ることが出来る」というものだ。いらんいらん、望んでへんぞこちらは。という気持ちでいっぱいだった。しかもそのタイミングは中にいる運動神経抜群野郎から「おい、そろそろ入ってこい、出番だ」と指示を出されるのである。神の領域にいたはずの我々が、真の支配者に虐げられ、盾にされるのだ。こんな理不尽な事があるだろうか。私は最初に課された業務を最後まで全うしたい。

こうなると、ドッヂボールの最善策は何かと考えた時に「最初から外野になる」はベストではない。そう、一番良いのは「あまり運動神経の良くない奴の投げたボールが、あまり痛くない部分に当たって外野に行く」という事である。これは完璧な流れだ。恐怖も少ない上に、もう二度と中に入らなくても済むのだ。本当に神の領域を手にする事が出来る。

しかし場合によってはこの策も謎ルールにより妨げられる。

 

「当たっても脚はセーフ」というものだ。

 

 

いや、セーフとかないから。

と、言いたかった。私はずっとそんな気持ちを抱えていた。脚なら当たってもダメージは少ないので是非ともコチラに…という思いなのだが、脚に当たると見逃されてしまう。外野への道のりは隔たれるのだ。

私は脚にボールが当たっても出来ることなら「イヤ!今の脚じゃなかったんです!多分腰辺りだったんで!脚じゃないんです!!!!」という交渉がしたかった。

そんなわけでドッヂボールは人生で一度も楽しめた事がない。

 

 

そして次。これが恐らく私の知る中で一番地獄のような遊びだ。それは私が小学生1.2年生の頃に付き合わなくてはならなかった遊び。

 

 

 

「みくちゃんとやるお姫様ごっこ

 

 

 

 

正直、どろけいもドッヂボールも「みくちゃんとやるお姫様ごっこ」には到底敵わない。地獄レベルが段違いなのだ。

これは私と2人きりでやる遊びではない。何人かキャスティングしなくてはならない。

まず役はみくちゃんが決めたパターンがある。

お姫様、家来、泥棒。お姫様は大体3人はいるが、みくちゃんが一番末っ子のお姫様だ。これは決定事項で絶対に揺るがない。

あと2人のお姫様も、カースト上位のクラスの女の子がかっさらっていく。私はせいぜい家来か泥棒をやらされる。

そしてこのお姫様ごっこ、何がメインなのかというと「泥棒が一番年下で可愛いお姫様を拉致する」というイベントだ。もはやそれしかない。家来は何をやる役なのかもう思い出せないほど、そのシーンの記憶しない。人を攫う泥棒とは…?という疑問が生じるが、その辺はまあ小学1.2年生が考える事なのでスルーしよう。

泥棒になると拉致したくもないがみくちゃんを追い掛けなくてはならないハメになる。この辺りはもう私の大嫌いな追いかけっこ系遊びにも通ずるものがあり、ダブルの苦痛なのだ。

みくちゃんは本来であれば私より遥かに運動神経は良かったので、私から逃げ切ることは容易いだろうがここではお姫様なのでめちゃくちゃ手加減をしてくる。そして私ともう1人の泥棒に捕まる。ここだ。ここがメインイベント。

みくちゃんの渾身の演技、

 

 

「私はいいから!みんなは逃げてぇ!」

 

 

と嘆き、2人のお姫様は逃げさせ、自分は捕まる。みくちゃんはお姫様ごっこというより悲劇のヒロインごっこがやりたいのだ。我々は毎回毎回毎回、この茶番に付き合う。この遊びで楽しいのはただ1人、みくちゃんだけである。しかしみくちゃんがカースト1位な女子というポジションである以上、断る権利はない。

みくちゃんが風邪で休んだ日、私はのびのびと昼休みにおとなしい友達とお絵かき帳にポケモンを描いてキャッキャうふふと楽しんでいた。一見地味なこの日が、私の中で永遠に「楽しかった昼休み」の記憶である。

 

 

 

 

 

 

 

 

大人になって本当に良かった。

大人になるという事は、生きる場所を自分で選べるという事だ。私はもう泥棒をやらなくてもいい。学校という狭い世界では、どうにかそこで上手くやっていかなくてはならず、時には気乗りしない遊びにも付き合わなくてはならない。自分の意見を素直に言って、明日からの自分の立ち位置がどうなるかわからない不安を常に抱えていた。女の世界は特にそうではないだろうか。大人になった私を取り巻く世界は、やっと手に入れた安息の地なのだ。

 

今、もし校庭で人知れず俯いている小学生を見掛けたらこう言いたい。

 

「大人はいいぞ」と。

ミート アゲイン

 

今まで黙っていた事がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は殺し屋だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受付というのは仮の姿、表向きの私であり、本業は殺し屋なのだ。しかし通年仕事があるわけではない。主に夏場しかこの仕事はしない。…前回の記事(灼熱ホームは回避できない - 残骸)とやや矛盾が生じていると感じるかもしれないがまあ読み進めてくれ。

 

何故夏限定なのかと言うと、ターゲットはこの時期にしか姿を表さないのだ。しかも 〝奴〟もこちらを攻撃してくる。同業者と言えば同業者なのかもしれない。

 

 

このところ、私は〝奴〟に攻撃されっぱなしであった。一番危険なスポットは我が家のマンションの駐輪場だ。奴は生き血をすすってやろうと腹を空かせて待ち構えている。だから私は鍵を取り出す際も立ち止まらず、なるべく身体を動かす。無駄に足をバタつかせたりする事で、「お前の好きにはさせない」というアピールをするのだ。そうして奴の黒い影をいつでも見逃さない。これぞプロの仕事。華麗な身のこなしにより、私はサッと家に入る。

 

 

 

だが、おかしい。

 

 

 

 

家に入った後、私は自分の腕や足に痒みを感じていた。案の定、私の皮膚はプクッと赤く腫れあがっている。しかも刺された部位はプロの犯行とは言えないものであった。私の体の中でも、「いやあそこではないだろう」という箇所。というのも、その場所は手首に近い部分であったり足首の付近だったりと、完全に私に命を狙われる事にビビリ散らかして美味しくはないが妥協で選んだような部位だったのだ。そんな奴に、私はまんまと貪られたのだ。ちくしょう、やられた…!軽く舌打ちをした。

 

しかし私が奴の立場であれば、確実にA5ランクの希少部位を狙いにいく。己の命を引き換えにしても、私は美味しいもので腹を満たしたい。手首や足首など、お前にはプライドはないのかと問いたくなる。

狙うのであれば太もも、二の腕、お尻あたりだろう。牛で言えばざぶとん、ヒレ、イチボあたりで、鶏だとすればもも、ぼんじりあたりだ。これぞプロの犯行。

 

 

 

 

しかし安全なはずの部屋の中で言いようのない違和感を覚えていた。この部屋、本当に今「私一人」だろうか?

 

……悪寒がする。

 

まさか…と思い、辺りを見回すが、特に気配は感じない。私の思い過ごしか…… 雑魚にやられてしまったことで少し神経質になっていたようだ…疲れているな……と 視線を落とした、その時

 

 

 

 

私の視界に黒い影が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー〝奴〟だ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は声を抑え、感情を殺す。

一流の殺し屋に、感情は不要。

 

オーバーな動きをしては相手にこちらの存在を察知されるかもしれない。なるべく気配を消す。日本では銃を持つことは許されていない。奴と戦う術は 素手 という武器しかないのだ。奴の黒い体が白い壁との対比でくっきりと浮かび上がる。慌ててはいけない。だが、のろのろしていてもこの千載一遇のチャンスを逃してしまう。私は静かに右手を振りかざす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁に追いやる形で、バン!という音を立てながら私は奴を仕留めた。パンパンに膨れていた腹だったのだろう、私はその瞬間思い切り返り血を浴びた。まあ殺し屋にはよくある事だ。さして動揺もしない。一流の殺し屋は、感情を殺せるからだ。

 

私は蛇口に向かう。

何も感じなくなった心で血で汚れた手を洗い、今年の仕事も大詰めを迎えたことに安堵した。つい、やれやれ と溜息が溢れてしまう。

 

さて、明日からはまた受付に戻る。

来年の夏まで殺し屋は休業だ。

 

灼熱ホームは回避できない

 

春は変態が多くなると言うが、夏は判断能力がやや鈍ると思う。

 

特に夏の駅のホームは地獄だ。暑さがジリジリと私の体を攻撃してくる。電車を待つ数分間も絶え間なく降り注ぐ夏の太陽。絶え間なく降り注いでいいのは愛の名だけだ。マスクのせいもあり、汗は止めどなく溢れてくる。どうして神様は人間を汗という汁が湧き出てくるように創ってしまったのか。神様のミステイク。ジェル状の日焼け止めが出てこい。

 

頭はぼーっとして視界が霞む。

私の思考をぼやけさせるには夏のホームであれば3分もあれば十分だろう。このままでは状況は悪化するばかりだ。「暑い」以外のことに意識を集中させる必要がある。何か他のことを考えよう。しかしそうなるとこれしか出てこない。

 

「やめたい。」

 

仕事を、やめたい。

 

朝の通勤を、やめたい。

 

印税で、飯を食いたい。

 

 

 

 

そうだ、私はアーティストになろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしアーティストだからと言って夏に仕事がないかと言えばそうではないはずだ。売れるまでは移動は電車になるだろう。音楽活動をするのであれば事務所に入れるまで路上で歌ったりしなくてはならないかもしれない。駅のホームの数分間でウダウダ言っている場合ではない。でもそれではだめなのだ。意味がなくなってしまう。私は「絶対に」夏に働きたくない。夏は遊ぶもの。まあ100歩譲って働くとしてもクーラーをガンガンに効かせた所から1歩たりとも出たくない。

 

その為に何か方法はないのか。

私は茹だるような暑さの中、ホームに立ち尽くしたまま思考を張り巡らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ、逆TUBEになろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TUBEは夏の曲で当てた。

TUBEの夏以外の曲を知っているだろうか?いや知らないだろう。私は知らない。むしろ夏以外はお見掛けしないだろう。最近は夏ですらお見掛けしていない気もするが、「でも夏と言ったらTUBEだよね」という風潮は未だにあると思う。私がサザン派なのはさておき。カラオケで定番になれば一発だ。あなた歌う、私金入る。

 

 

そう思い、冬の曲で1発当てたいと考えた。

私ならゲレンデが溶けるほど恋したい気持ちがわかるし、いけると思う。問題はメンバーだが、私だけではどうにもならないので作曲が出来る人材が絶対に必要だ。まあこれはビズリーチで探すとして、置いておこう。

メンバーは私含め3人。globeとかブリグリみたいなイメージでいきたい。(チョイスが平成初期生まれを物語っている)

……イヤ、1人「こいつ、いるか?」なポジションも必要かもしれない。そうなると4人か。4人…まあ大体GLAYみたいな感じだろう。よし、売れるな。しかしGLAYに こいつ、いるか? なポジションの奴はいない。やめよう。当初の予定通り3人でいく。3人で、1人が変なファッションだったり、変な動きをするトリッキーさがあればイケるだろう。

 

曲は冬なのでやはりラブソングか。

というか夏だろうと、世間的にガツンと売れるのはやはりラブソングだと思う。ラブソングでないのに売れたのなんてだんご3兄弟トイレの神様くらいだろう。なんだかんだ人間みな恋したいのだ。

 

冬のラブソング… 「雪が綺麗と笑うのは君がいい」を越えるフレーズを死ぬ気で考えよう。まあなんとなくゲレンデが溶けるほど恋してたり、雪とあなたへの想いが降り積もったり、冬の関連ワードと恋を結びつければなんとかなる。私ならいける。国語の成績は良い方だった。ただ少し真剣に考える時間はほしい。それを夏に考えよう。1歩も外から出る事なく。そうやって夏に考えた冬のラブソングで1発当てて印税生活をしよう。夏は遊んで暮らそう。グループ名はBETU。TUBEの逆で読み方はベーツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこまで考えていたら、電車が到着した。

冷房の効いた車内に入り、身体の熱は放出される。ヒンヤリとした空気に触れる。最高だ。クーラーはなんて素晴らしい発明なんだろう。私は感動に打ち震える。そして思う。

 

 

「どうかしてたな」

はじまりの大地

 

昨日、久しぶりに秋葉原に行った。

ワイヤレスイヤホンデビューをする為、その地へと向かったのだが、ここは色々と思入れのある場所なのだ。

 

駅に着いて、まず思い出す。

 

高校生の頃、好きになった人とはじめてデートした事を。(後に何年も続く彼である)

しかも私、滅多に遅刻などしないこの私が、なんと待ち合わせ時間に起きるという大失態をしでかす。どうして?私はいつもなら時間には厳重な人間なのに。今の恋人にも「石油王に見初められたいならデートの時間20分くらい遅れて来なきゃダメだよ」と言われるくらいきちっとしてるのに。

人生で13番目くらいに焦った。1番は思い出せないが、多分13番くらいにはランクインするだろう。この日のことはハッキリ覚えている。自分が着ている服、髪型まで覚えている。今思うとクソダサいが、ロリコンオタクの心を射止めるには十分だったと思う。

私は全力で走った。夏休み中、毎日のようにメールのやり取りをしていて もう誰がどう見たって私のこと好きだろうという自信もあり、「まあ遅れても大丈夫だろうな♡」と頭を掠めつつも、それでもやはり猛ダッシュした。

そんな初っぱなから汗だくになるつもりはなく、大幅に予定が狂ったが彼は怒っていなかった。後にわかることだが、彼はこういうことでは怒らない。ブチギレる時は必ず他の男が絡んでいる。私はそんなこともつゆ知らず、のほほんと 今日ぜってえ仕留める という決意を固めていた。(のほほん)

 

 

 

でも私には目標があった。

今日この日、告白をされたかった。

肉食系動物にとって、好きな相手から告白をされるということは稀なイベントなのだ。いつも気付いたら自分から告白してしまっている。

そんな思いでカラオケに入った。歌うのは好きだ。だがこの日のカラオケについては何の記憶もない。それもそのはず、私は2人きりの密室でこんな事を考えていた。

 

今回は告白されたい!2人きりになればイケる!こんなにわかりやすく好き好きオーラ出してるんだから!というかもう両思いも確定なこの状況!さあいつでも来なさい!私は食い気味で返事するぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全然来ねえ………なんだこいつ…やる気あんのか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がこんなに野生のいたいけな鹿になりきってあげているというのに、どういうことだろう。我が身をこんなに丁寧に差し出しているのに。

今の私はチーターの前でプレゼントさながらに横たわる鹿…どうぞ召し上がれと言わんばかりに無抵抗な草食動物を装っている。現代の男子は草食と言うのは本当だったのか。こんなチャラチャラした見た目をしているくせに…お前が野生動物だったらとっくに死んでるぞ…と鹿の皮をかぶったハイエナは思った。

 

時間は過ぎてゆく。

こいつ、カラオケには制限時間があるのをご存知か?と本気で思えてきた。ここを出たら外で、そのあとは声優のイベントに行く事になっている。チャンスはここじゃないのか?夜か?でもそんな気の利いた場所をこの人が偵察しているとは思えない。わかっているのか?

私 is 好きな女、オーケー?

 

 

 

 

___しかし思えば私は昔からそうだった。

学校でもなかなか決まらない学級員や班長、遠足のリーダー… 「決まらない」「進まない」空気が妙に苦手で面倒になって最後には「じゃあ私がやります」と言ってしまう事が多くあったのだ。もちろんそんな器でもないしマメなタイプでもリーダー気質でもない。おまけに人望もない。明らかな不適任を、全員が真剣に考える事を放棄しているからこんな結果になるのだぞ、私は知らんぞ、という思いでやっていた。つまり空気に根負けするタイプなのだ私という奴は。

 

 

 

 

この時、まさにあの時の感情と似ていた。

なかなか私と密着してくるくせに何にも言い出さない。私の体に腕が回っている。ここは普通に考えたら真剣なトーンで「…あのさ、」と切り出してきても良さそうなところなのだが。「私が言い出さないと何も始まらないんだろうな」の、この空気。まさに私が学級員になるのを待っているこの感じ。ムズムズしてくる。

 

 

もうこうなったら仕方ない。結局どんなシチュエーションでも、好きな人が手に入るのであれば構わないじゃないか。所詮私は肉食動物… そう思い、鹿の皮を剥いだ。

 

 

 

 

「あの…夏休みも毎日メールしてたり、毎度可愛いと言われたり、今もくっついてるけど、

私ってどういうポジションなの?」

 

 

 

「……ぇ?え、じゃぁ…………

 

…付き合いますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか思ってたんと違う!!!!!!「じゃあ」って何やねん!!!!けどまあいいか!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、高校1年生の9月、私は彼と付き合う事になった。ここまでのBGMは「冒険でしょでしょ?」でお願いする。本気でとんだ冒険の書になるから笑えないのだが。でしょでしょ?なんていう軽いノリではない。

 

 

 

そして時は流れ、私は大学生。

確か3年か4年で(うろ覚え)、秋葉原で働いていた。先ほどの彼とは別れていたが、連絡は取っていて私にとっては未だに好きな相手だった。

 

秋葉原ではケンタッキーやコトブキヤのあるあの通りでいつもビラを配っていた。他にも場所はあったのだが、あの通りが一番成功率が高かったのと、あまりうろちょろ変えない方がいいという戦略のもと、いつもあの場所にいた。

 

 

 

 

そして私は秋葉原でまた出会う事になる。

未来の彼氏に。

しかもまた、同じことを彼にも思うのだ。

どうしても鹿になりきれない私はまた学級員になる。13年越しに。

 

 

人生とは不思議だな

今もメイドカフェの店員がズラリと並ぶ異様な光景、メイドと立ち話をする男を横目に、私は帰路についた。

第七夜 満月と密会

 

書きたい気持ちがある気がするのに、それが何なのかわからないし言葉に出来ない時、欲求不満みたいな気持ちになる

 

 

今日は最後の夜だけど、今回Twitterの必要性について考えてしまったな。Twitterが便利すぎて、すぐに言葉に出来すぎて、だからこそブログの更新も減ってしまうのでは…?とか思ったり。だからこそいいんだけどねTwitterは。でもなんか、大事な気持ちなんて絶対つぶやいちゃいけない気がした。まあ心配せんでも、私のつぶやきなんてほぼくだらないことなんだけど。

 

ていうかブログもTwitterも結局見てる層に合わせて考えちゃうよね。だからいくつもアカウント作っちゃったりする。こういう人たちにはこう言いたいけど、こっちの人たちにはこう伝えたい、とかあるわけじゃん。

人に間違って届くのが嫌なんだよなあ。でも言葉には人それぞれの解釈ってものがあって、そこへは私は介入できないんだもん。ブログはまだ考えながら書けるし、私 その場のコミュニケーションで思いを伝えるの下手くそなんだよね。下手っていうか、そのあと後悔しちゃう。「あの表現は違ったかも」「本当はこう言いたかったのにな」とか、後々出てくるんだよ。でもそれを日を改めて伝えるのも変かも、と思うし あ〜〜〜ってなる。

でもその場その場で上手くまとめられないし、変わっていく気持ちだってあるし。その場で言った事も多分嘘ではないしさ。どうすればいいんだろ(笑) その件はもっと考えたいので保留で!って言えば納得してもらえるんだろうか…

でもそうやって、一旦自分の中で咀嚼する時間ほしいの。早いレスポンスが求められるコミュニケーションが苦手。昔、販売員の時の店長がまさに早いレスポンスを求めるタイプで、私はいつもアワアワしてしまってた。だから思ってる事も、事実も何もちゃんと伝わってなくて、歯痒かった。

 

喋るの上手って言ってもらえる事もあるけど、私はいつも難しいなあって思ってる。

 

 

かと言って心の内を書きすぎるのはどうなのだろうとかも思うわけ!なんかTwitterとかブログとか、もう私の一番ドロドロした内臓見せてる気持ちになってきて。そういうのを恥ずかしいとか思った事はないし、寧ろ好きな人間には見せたくなっちゃう…でもダメなような……  いっそこの気持ちも興奮に変えようか…

 

 

興奮といえばこの間、しみけんさんのYouTubeで、ガラス張りの公衆トイレがあるから行ってみた みたいなやつがあったら見てみたの。

鍵を閉めると見えなくなるっていうのを聞いて、もうすっごいわくわくしてたのこちとら。でもその鍵したら見えなくなるっていうのは、してる側も見えなくなっちゃうやつだったんだよね。もうすごい落胆。マジックミラーとちゃうんかい… マジックミラートイレだったら俄然興味あったわ。車にこだわりとか全然なくて軽でも全く気にしないけどMM号にだけは乗りたい女だよ私は。

 

 

 

 

……やっぱ書き始めると書けるな…

無理矢理毎日更新してたけど、無理すれば出来るということが判明。見てる側はどうでしたでしょうか。低クオリティでも高頻度更新の方が需要あるのかな。

 

さて、明日からまた全然更新しなくなっても私のこと好きでいてね