過去ネタは甘え

私は小学生まで所謂「華奢」と言われる子だった。が、中学生の時にめきめきとデブの頭角を現し、びっくりするほど成長してしまった。

それまでは「細いわね〜ちゃんと食べてるの？」なんて言われるほどだったのに。でも今思うとあの頃の食欲は恐ろしい。

母親から「中学生になったら太るんだから運動部に入りなさい」と言われ、テニス部に入った。だが私は逆にここに敗因があったのではないかと思う。何故なら動けば動くほどお腹が空くからだ。ここで美術部とかに所属して、大人しく座りながらぺたぺたと絵筆を走らせていればあの激動の空腹には襲われていなかったような気がする。まあそれで食欲が減退していなければ私は本当にただの動かないデブになっていたので、何が良かったのかはもうわからない。

学校のあと、私は塾に通っていたのだけど、晩ご飯の前にカロリーメイト4本全部食べるという生活をしていた。何故、カロリーをメイトした。そのタイミングで。しかもそのあとごはんは普通に食べる。カロリーメイトにやたらハマっていた時期があって、とにかくお腹が空いたらカロリーメイトをスナック感覚で食べていた。恐ろしい。カロリーメイトは忙しい社会人や受験生が、食べる時間も惜しんで仕方なく摂取するものであって、「お腹空いたなあ、ごはん前にちょっと食べとくか」と言って食べるものでは絶対にない。いくらなんでもあのサンドウィッチマンだってカロリーメイトではゼロカロリー理論がまかり通せないはずだ。そういう食べ物なのだカロリーメイトというやつは。なんだかミルクボーイのネタみたいになってしまった。あのブロック状の食べ物が思い出されへんやつや。

しかもうちの母親もまあデブ製造機のような人だから、ご丁寧に毎度毎度カロリーメイトを買っておいてくれるのだ。今でもなんやかんやと食後に甘いものを勧めてきたりする。いらんと言っても他のものでも聞いてくる。それはお婆ちゃんが孫にやるやつだ。そう思うと、この親を持って今の仕上がりは優秀だ。あの恩恵を全て受け入れていたら私は今頃笑えない豚になっている。

だけど今の私がどれほどお腹が空いていようと、あの頃の食欲には到底及ばない。そもそも甘いものがたくさん食べられなくなったなと感じる。昔はまるごとバナナとチョコとクッキーとか平気で食べていた気がする。(私の中でまるごとバナナブームもあった)

食べ物ブームがあるとそればかり食べてしまうのは今も変わらない。大体コンビニでのメニューが毎回同じになってしまう。飽きるまで続ける。これを繰り返しているとアホの食べ方だなあ…と思ってくるがやめられない。欲に抗うことをやめた人間の図はいつだって滑稽だ。強欲は罪。

そういえば私が「塾へ通っていた」と書いた時、「え？お前バカなのに？」と思った人はいませんか？

そうです、私はバカなのに塾に通っていました。人生で一番金の無駄だったと思う。

数学とかマンツーマンで教えられても一向に理解出来なかったから、もう数学が理解出来る頭に作られてないんだなと開き直ってた。己のバカさを脳の構造上のせいにしてた最悪な中坊。

それでも塾に行き、別で英語も習っていた。(ちなみに英語なら数学よりはマシだった) しかし英語を週2で習っていたにも関わらず、60点台を取ってしまった時に先生に死ぬほど申し訳なくなって土下座した。自害します。みたいな気持ちで膝をついたの、今も忘れない。数学は25点でも全然気にしなかったのに。

塾に行くのも、先生と話すのが楽しかったし同じ塾のメンバーも面白かったから行ってたので、もうただの放課後の延長線だったと思う。ただ一つ、ラッキーなことは私はこんっ…なにバカなのに、何故か周りにそんなにバカだと思われていなかった。これは本当に心から謎。人は人のテストの点数などはあまり覚えていないらしい。昔の話をすると「え、なつみってそんなにバカだったっけ？」と言われることが結構ある。これは塾の先生にも言われた。大学生になった頃の飲み会で、え？そんなに頭悪くなかったよね？と。いや、めちゃくちゃ下のクラスにおったがな…と思いつつ、私ってなんか偉そうな喋り方だから人を錯覚させているのかもなと思ったりした。ごめんな、私はただ偉そうな喋り方をする奴で、賢いわけではないんだ。残念だったな。

そう、それで。その塾の飲み会とやらで先生に面白いから後日飲もうと言われ、当時の私は大人と喋るのが新鮮で楽しかったので快く行ったら妻子持ちのくせにめちゃくちゃ迫ってきて、この時私が若干年上男アレルギーになった話はまた別で書こう。(最初に言っておくと何もされてはいない)

しかし今思うと、部活やって塾行って…って中学生もなかなか大変だったなと思う。多分一番大変だったのは高校だけど、大学も課題に追われていたし、販売員も職場に行きたくなさすぎて死にそうだったし、間違いなく今が一番楽！大人最高！

しかし学生は学生の楽しさがあったなとは思う。最近は中学生の頃についてよく考える。考えすぎて昨日は体育祭の夢を見てしまった。でも何故か高校の友達もいた。夢あるある。しかもやっていたのはビーチフラッグ。もちろんビーチではない。現実世界でそんなことやろうもんならアスファルトの上に体を叩きつけられる

怪我必須のドMゲームだ。

あと中学生の頃について書きたい話は、中学二年生の私とヴィジュアル系の出会い。これは本当にもう絶対意気込んで綴りたいところ。でも気力がいるので後回しにしている。

過去の話を引っ張り出してネタにするのは甘えだぞ、ってブログで過去の話をするたびにもう1人の私が説教してくるんだけどみんなはつべこべ言わないでください。

ネタに出来てしまう私の過去が悪くない？

ブログって書き始める前は今日こそは絶対書くことないわ絶対500文字も書けないわって思うのに気がつくと2000文字くらいいってるの、なんなんだろうな。ていうか油断するといつまでも書けそうになってくるから怖い。喋ってる感覚で書いてるから終わらない。もうラジオにしたいよ。なつみの眠れNightしていい？お便りまってま〜す